機動戦士ガンダム ~影と光の挟間で~

もしガルマが生きていたらというガンダムの二次創作小説です。

プロローグ

宇宙世紀0079。

 

星々はきらめき、無限の宇宙がその輝きを静かに照らし出していた。

だが、その美しさは、戦火と血で穢され、人々の心に深い闇を落としていた。

 

ジオン公国と地球連邦との間で勃発した、後に一年戦争と呼ばれる戦争は、

地球圏の総人口の半分の命を奪い、人々を絶望の底へと叩き落した。

この闘争の中で、一人の青年シャア・アズナブルは、

ジオン公国軍のエースパイロットとして戦い、

連邦軍から赤い彗星のシャアとして恐れられていた。

だが、シャアの心には誰にも告げることのできない秘密がある。

ジオン公国の中枢を担う一族・ザビ家への復讐を胸に秘めているのであった。

 

だが、シャアの心には他にも一つ、告げることのできない秘密があった。

彼はザビ家の末子ガルマ・ザビと深い友情を育んでいた。

ガルマは、爽やかな笑顔と純粋な心で人々に愛され、

シャアにとってもかけがえのない存在となっていた。

しかし、シャアの心の中では友情と復讐、愛と憎しみが複雑に絡み合い、

彼を苦しめていた。

ガルマとの友情は純粋にあったが、

それ以上にザビ家への憎しみが彼の魂を焦がしていた。

シャアはその葛藤と闘いながら、自らの道を探していた。

 

いずれシャアとガルマは、

運命が彼らの友情を試す大きな試練に立ち向かうことになる。

その時、シャアはガルマに真実を告げるか、

あるいは真実を胸にしまい込むかの選択を迫られる。

 

闇と光の間でシャアとガルマは、

戦争という絶え間ない暴力と死の影に翻弄され、

自分たちの運命と向き合う。

ザビ家との因縁、ジオン公国の未来、

そして彼ら自身の存在意義が、未知の未来へと彼らを導いていく。

 

その先にあるものは、絶望か、希望か。

刻の間で揺れ動く二人の青年の物語が、今、始まる。